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ハイヤーはなぜ「黒色」が多い?法律の決まりや理由、VIP送迎で黒が選ばれる背景

カテゴリ: ハイヤー・貸切バス / お役立ち情報・豆知識
街中でハイヤーらしき車を見かけると、黒い車が多いことに気づきます。昔ながらの黒塗りのセダンはもちろん、最近ではアルファードやハイエースなどのミニバン型車両も増えていますが、やはりハイヤー会社が用意する車両には黒が多いように感じます。
では、ハイヤーは絶対に黒でなければならないのでしょうか。
実は、そういうわけではありません。
「ハイヤー=黒」という法律や決まりはあるのか?
車体の色を黒にしなければならない規定はない
少なくとも東京都内のハイヤー車両について定めた関東運輸局の取扱いを見ると、車外には事業者の氏名・名称・記号を表示することなどは定められていますが、「車体を黒色にしなければならない」という規定はありません。
つまり、白でもシルバーでもあるいはそれ以外の色でも、制度上必要な条件を満たして正しく事業用車両として登録されていれば、色を理由に違法ということにはなりません。
「緑ナンバー=ハイヤー」だが「黒じゃない=ハイヤーではない」は間違い
実際、東京都内でも緑色の営業ナンバー(緑ナンバー)を付けた白やシルバーのアルファード、ハイエースなどを見かけることがあります。
「緑ナンバーだからハイヤー」ではあるものの、「黒じゃないからハイヤーではない」という単純な判別はできないということです。東京の某大手ハイヤー会社が、長年黒ではなく濃紺(青)の車両を導入してきた事例もあります。
車体色はあくまで外見であり、ハイヤーなのかタクシーなのかは、その事業者の許可や運行形態などによって決まります。
なぜハイヤーには黒い車が選ばれるのか?
では、決まりでもないのに、なぜハイヤーには黒い車がこれほど多いのでしょうか。これは法律というより、長い間に形成されてきた「商品としてのハイヤー」の文化だと言えます。
フォーマルな場面に馴染む「主張しすぎない色」
ハイヤーが使われる場面を考えてみましょう。
- 企業の役員送迎
- 官公庁関係者や外交関係者の移動
- 高級ホテルのVIP送迎
- 空港での要人送迎
- 冠婚葬祭
こうした比較的フォーマルな場所に、黒い車は実によく馴染みます。黒という色には一般的に、格式、高級感、落ち着き、重厚感などを感じさせる側面があります。
ハイヤーという商品にとって重要なのは、「車そのものが目立ちすぎない」ことです。主役はクルマではなく、乗っているお客様。ホテルの玄関や企業の車寄せ、大使館、会議場などに静かに入ってきて、お客様を乗せ、静かに去っていく。その役割には、派手なボディーカラーよりも黒や濃紺などの落ち着いた色の方が合わせやすいのです。
世界でも共通する「Black Car Service」の概念
世界中のハイヤーやショーファー(お抱え運転手)サービスが黒い車と決められているわけではありませんが、特に英語圏では、運転手付きの上級送迎サービスを「Black Car Service(ブラックカーサービス)」と表現することがあります。
かつてUberが米国で展開したサービスも、黒いエグゼクティブカーとプロのドライバーを組み合わせたところから広がりました。
「ハイヤーは黒でなければならない」という世界共通ルールはないものの、「フォーマルな運転手付き車両と黒い車の相性がいい」という感覚は、国際的にもかなり共有されています。
多様化するハイヤー手配と「色指定」の重要性
白いアルファードもハイヤー。でも「らしさ」が違う
例えばホテルの車寄せに、黒いアルファードと白いアルファードが並んでいたとします。どちらも同じグレード、きれいに洗車された正規の営業車だったとしても、黒い方を見て「ハイヤーらしい」と感じる人は少なくないはずです。
白は清潔感があり自家用車では非常に人気ですが、「ハイヤー」という言葉から多くの人が思い浮かべる商品イメージとは、少し違って見えることがあります。近年は海外メーカーのミニバンやSUVなど車種が多様化していますが、法律上の「ハイヤー」と、お客様が期待する「ハイヤー」は必ずしも同じではないのです。
VIP・要人送迎では「黒色指定」を手配条件に
私たちが車両を手配するときも、案件によっては車体色を強く意識します。一般的な観光送迎なら神経質になる必要はないケースもありますが、ビジネスやVIP送迎においては注意が必要です。
| 利用シーン | 推奨される手配の工夫 |
|---|---|
| 一般的な観光送迎 | 車種や乗車人数を優先し、色は問わないケースが多い |
| 企業役員・VIP・公式行事 | 「黒色車両希望」あるいは「黒色指定」で手配する |
単に「アルファード1台」と手配するのではなく、必要なら色まで条件として伝えておくことが大切です。車種が同じならサービスも同じ、とは限らないのです。
まとめ:ハイヤーの黒は「決まり」ではなく「サービスの積み重ね」
結局のところ、ハイヤーに黒が多い理由は法律で決められているからではありません。
長年、企業役員や要人、VIPなどを送迎する中で、「どんな場所にも違和感なく入れる」「お客様より車が目立たない」「高級な送迎サービスとして統一感を出しやすい」という理由が積み重なって、黒がハイヤーの「定番色」になっていったのでしょう。
車体の色なんて些細なことのようですが、実はそこにも「ハイヤーとは何なのか」が表れているように思います。
株式会社APワールドでは、観光送迎から空港送迎、企業・団体、VIP・要人送迎まで、用途に応じたハイヤー・貸切車両の手配を承っています。
車種だけでなく、利用目的に応じた車両グレードやボディーカラーの指定についても、どうぞお気軽にご相談ください。


